電車であった彼女
「そう! それそれ」


「なあ。それってマジ?」


関川が真顔で聞いてきた。


なんで、僕が嘘つかないといけないんだ?


ぽかんとした顔で関川を見ていると、関川は溜め息をつきながら、



「何もわかってないんだな。
一応、教えておくけど、この制服は超お嬢様学校の制服だぞ」


「まっマジで?」


疑うような目で関川を見ても、関川はきっぱりと



「マジ」


さっきと違って冷静な声で答えた。




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