電車であった彼女
「確かに怖いかもしれない」


そう。その画像はさっき目を細めた僕の写真だった。

目を細めてるだけなのに携帯を睨みつけてるように見えたのだ。


「だろ? だから怖かったんだと思うぞ?」


「だからか」


でも、僕にそんな癖なかったと思うけどな。


「癖なんて自分ではわからないと思うぞ?」


なっ…

「なんで僕の考えてることがわかるんだよ!」


「そんなのはお前見てたらすぐわかるよ」


くっそ。すんなりと答えやがって。そんなにもわかりやすいか? 僕って。



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