電車であった彼女
「本山! お前色々と考えてるんじゃないか?」


一人考えてると関川はそう言ってきた。


「僕…口に出して言ってた?」


僕の質問に関川は首を横に振った。


「いんや…ただ長年お前と友達をやってきたんだ。お前の性格を考えればおのずと答えはでるよ」


「そっか…」


「あぁ。…で、お前はどうしたいんだ?」


さっきはあれほどからかっていた関川が真面目な目で聞いてくる。


僕は…



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