電車であった彼女
神宮さんが下を向いてる間沈黙が続く。


沈黙が続く中、最初に口を開いたのはまだほのかに顔を赤くした神宮さんだった。


「こんな所で突っ立ってないでどこかに行こうか。ここだとあまりいいところないからT駅に行こっ?
あそこなら色んな場所があるから」


神宮さんはすごい早さでつっかえることなく言うと僕から視線を外し線路の方へと視線を動かした。


僕はクスリッと笑ったあとに神宮さんと同じように線路の方へと向き直り、電車を待った。



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