電車であった彼女
「おい! 本山?」


関川は僕の名前を呼んできた。


僕が一人で考え事をしてたからだろう。



「えっ! なに?」


「なにってお前…
俺の話を全然聞いてないよな?」


関川は不機嫌そうに答える。


「ごめん!」


一応、関川に謝っておく僕。


関川の話を聞いてなかった僕が悪いのだから、謝るのが当然なんだけど。


「謝るなら許すけどさ」


今度は機嫌よく答えた。


「で、なんて言ったの?」


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