閉ざされた部屋、恋文ひとつ。
8歳の時、自分の身体を傷つけたのは
本気で生きたくないと
初めて思ったから。
毎日親が帰って来る。
そんな平和な家庭じゃなかった。
両親ともに、週に一度
帰って来れば良い方。
帰って来ても遊んでくれる訳じゃなく。
愛人、不倫相手と楽しそうに
明け方まで笑い合っていて。
二人とも、わたしの事なんて
眼中になかった。
そもそも、家庭なんて
必要無かったんだろうな。
身の回りの事は
祖父母や親戚が2,3日に一回来て
面倒見てくれてたけど
子が子なら、親も親だ。
血を分け合った兄弟なら尚更。
誰一人「家においで。」
なんて言ってくれなかった。
流石にそれが半年も続けば
生きたいなんて馬鹿馬鹿しい事
思えなくなってた。