南の空

「もう大丈夫ですよ。お母さん。どの商品か教えてもらってもいいかな?」

そう言うと店長はあたしに視線を向けてきた

「…これです」

案内をして、酎ハイコーナーのスラットとゆうレモン酎ハイを指差した

そして店長はそれをもって事務室へあたしたちを案内する

「…本当に申し訳ありません。弁償するので…」

悲しそうで気力を失ったような顔をしながら必死に頭を下げて謝り続けるママ

すると

「どうして君のお母さんが自分はなにもしていないのにこんなに謝るのか分かるか?」

あたしが黙っていると…

「君が世界で一番大切な存在だからだよ。お母さんが悲しい思いをすることで君にちゃんとわかってもらうために」

「…」

あたしはただ黙っていた

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