サイコーに不機嫌なお姫様。



「翔汰。なおのあの涙ってなんなの?」



翔汰はポカンとした顔で即答。



「もしかしてそれが原因で喧嘩してこんなことになったの?」



うっ……するどい!!



「俺の口から言うのもいいけどなおはコソコソされるの嫌いだから本人に聞いて」



コソコソか。確かになおは嫌いだよ。



「なおってサバサバしてるけど純粋だからきちんと守ってあげてね!」



そんなこと言われなくても……



「なおと出会ってまだ短いし翔汰となおの付き合いのほうが全然長いだろうけど。俺は誰よりもなおを理解して幸せにするんだ」



翔汰は俺の言葉を聞いてフッと笑った。



「うん。なおにこんな彼氏できて俺も嬉しいよ! なおもツッチーになら話してくれるよ。また泣くと思うから慰めてあげて」



そう言って公園から自分たちのコテージへと戻っていった。






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