サイコーに不機嫌なお姫様。
なおはへこんでる俺に抱きついて上目遣いで笑う。
「ね……となりのコテージは空いてるみたいだよ?」
「え?」
えっと……それって……
「……借りようか? 二人で寝る?」
俺の言葉になおは顔を隠して頷いた。
かっ、かわいい一一!!
落ち込んだりテンションあがったりで大変だったけど今は……
「サイコーだっ!!」
「うるさいよ! ビックリするじゃん!」
怒られても今の俺は機嫌いいもんね♪
相馬とあみちゃんに隣のコテージを借りることを言うと二人ともニコニコしながら手をふってくれた。
管理棟で受付して鍵をもらって今、現在。
なおと二人。
コテージに二人だけの空間。
なおはソファーに腰掛けてテレビのリモコンをかえている。
そのリモコンを取り上げてテレビを消す俺。
「何?」
「なお……話があるって言ったじゃん」
涙のわけ……俺、受けとめるから全て話してよ?
「あの時、翔汰と話してたこと俺にも教えて。なおのこと全部知りたいんだ」
なおは俺の真剣な目をそらさないで軽くため息をついた。
そしてゆっくりと口を開いた。