サイコーに不機嫌なお姫様。



二人で向き合って座って俺の手がなおの髪に伸びたとき一瞬ビクッとするなお。



「……怖い?」


「それもあるけど緊張してるかも」



ひきつった顔。初めてだもんな。不安だよね。



でもそんなの俺だって……



「なおに負けないくらい緊張してる」



緊張して冷たくなったなおの手を握って包み込むようにしてキスをする。



「大丈夫だよ。俺……なおは一番大切にしたい女の子だから大切にする」



もう……一番の理想の女。



「なおが俺でよかったってずっと思ってくれる彼氏に絶対になるから……」




なおは俺の言葉を聞いて目に涙をためて抱き付いてくる。



「……言ったじゃん。私は彼氏がツッチーでよかったって」



あんなに緊張していた二人。お互いの想いをひしひしと感じる抱擁をしたまま……



そのまま



二人の体は布団の上に崩れていった……








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