サイコーに不機嫌なお姫様。
抱いた後は必ず毛布でなおの体を包んでギュッと抱き締める。
だってかわいい大切な姫だから……
「体調きつい時とか断っていいからな?」
「うん、大丈夫」
なおは俺が求めると拒否らないでいつも受け入れてくれた。
嬉しかったけどなんか……ね。
「体目当ての付き合いじゃないから!」
「分かってるよ。あれだけ待ってくれたんだから」
うん。待った。
長かった!!
やっとなおの全てを手に入れられて俺は幸せで……
「ツッチー、手握って」
「はい」
左手と右手の指を交差させてギュッと繋いだ手。
なおは手を繋ぐのが大好きだ。綺麗な細い指。
「なおって指まで綺麗なんだね」
「ツッチーは……普通だね」
…………………………。
「普通は余計だ! 言わなくていいんだよっ!!」
「あはは♪ 冗談だって!」
二人でじゃれあって、幸せな毎日。俺の人生の中で今が一番幸せなんじゃないかな……?
幸せすぎて夢みたいだった。