サイコーに不機嫌なお姫様。



にっ……妊娠!?



「してるかもしれないって……まだ確実かは分からないってこと?」


「うん……私、毎月同じ日に生理がくるタイプなんだけど。今回初めて1週間遅れてるの。だから不安になって」



ま……マジで?



「避妊はしてたし大丈夫だとは思うけど。検査薬は? 病院に行ってみようか?」



なおは俺を悲しげな表情で見つめてくる。



「なお……?」


「……もし、赤ちゃんができてたらさ……」



ああ……不安なんだな。それは俺も一緒だけどなおの不安はきっと俺の考え。



なおの肩を抱き寄せてギュッと強く抱き締める。



「大丈夫だよ。俺、父親になるから。心配するなって!」


「でも……」


「相馬とあみちゃん達だって同い年で結婚してやってるじゃん! 大丈夫だよ」



俺は、なおとなら結婚してもいいと思っていたし……ううん。なおとじゃなきゃ結婚なんかしたくない。



「なおの両親に挨拶に行ってたほうがいいかな?」



もし妊娠してたら順番が逆だってキレられそうだけど避けては通れない道。






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