サイコーに不機嫌なお姫様。
「今日は遅いからとりあえず病院は後日に。ドラッグストアで検査薬買ってくるから」
「……うん」
だけど赤ちゃんができてたから家に挨拶に行くっていうのも何かやだな……
「やっぱり確かめる前に家に挨拶に行かせて。妊娠しててもしてなくても、俺会っておきたいから」
「ツッチー……」
しがみついてくるなおの不安を取りのぞくようにできるだけ優しく抱き締めた。
なんだかんだ言ってなおも女の子。
俺がしっかりしないと……。
でも、もしなおに赤ちゃんができていたら俺だけで養っていけるわけないし……
情けないけどうちの親にも世話になるだろうな。
俺となおは妊娠がはっきり分かるまでは親には言わないでそれぞれの家に挨拶しに行くことにした。