サイコーに不機嫌なお姫様。
――数日後。
「何着ていけばいいかな!?」
まずは俺がなおの家に挨拶に行くことになった。
「うーん……スーツじゃ結婚の挨拶みたいだし、きれいめな格好でいいんじゃない?」
きれいめ……?
結局なおに見立ててもらって着せ替え人形のように着替えさせられる俺。
「手土産は? 何がいいかな?」
「モンライムのオペラ!」
…………………………。
「それはお前が好きなケーキだろっ!?」
「はは♪ ばれた!?」
全く!!こっちはガチガチに緊張してるっていうのによ!!
「なおの親ってどんな感じの人?」
なおは腕を組んで考え込む。
「私を育てたような奴らだから似たような性格!」
……曲がったことが嫌いでキレたら怖いってやつ?
ますます緊張してきた。
き……
聞かなきゃよかった。