サイコーに不機嫌なお姫様。
第8話:姫VS●●●
なおの家族に、すっかり信頼されてしまった俺。
外泊も普通に許してくれるようにった。
「明日うちの両親に会う日だけど大丈夫?」
「大丈夫って何が?」
「緊張しないの?」
「緊張はするけど接客業してるから、わりと話すのは得意だよ」
お風呂あがりのなお。濡れた髪をタオルで巻いて、ケロッとした顔で答える。
器用にくしを右手に持って左手にはドライヤー。綺麗にサイドから乾かしていく。
「かわいい……」
女の子って些細な仕草でもドキッとしてしまう。でもさすがにあの妊娠騒動は俺があまりになおを求めすぎてしまったから。
きっとなおもそれに敏感になって、妊娠したのかと思ってしまったんだ。
てことで反省。
今日はなおをギュッと抱きしめて寝ようっと。