サイコーに不機嫌なお姫様。
何度も何度も繰り返して抱いたなおを抱きかかえて寝室に連れていく。
毛布になおの体をギュッとくるんで、俺のもとから離れていかないように強く強く抱き締めていた。
「ごめんな……強引にして。痛くなかった?」
「うん。だ……いじょう……ぶ」
なおはずっと泣いたまま。
「なんでお互い好きなのに別れなきゃいけないんだよ?」
なおの涙は俺との別れの切なさだって思っていいんだろ?
「俺は絶対別れないよ?」
「さ……散々ツッチーに浮気は許さないって言ってた私が……近いことしたんだよ……分かって」
「分かんねーよ! 分かってやれねーよ!」
なお……お前は何も分かってない。