サイコーに不機嫌なお姫様。
なおは俺の声で、泣いていることに気付いたのか……
俺の胸に押しつけていた自分の顔を離して俺を見上げる。
そして右手で涙を拭いてくれて首に腕をまわしてきて……
なおからソッと唇を重ねてきてくれた。
そのキスは……俺の気持ちが伝わったんだと
別れは撤回してくれたんだと解釈した。
だってなおの表情はとても穏やかに微笑んでいたから。
だから俺は安心してそのまま眠りについた。
なおがいなくならないように
ずっと
抱き締めたまま……