サイコーに不機嫌なお姫様。
第2話:波乱☆同窓会
「なおってなんで今まで彼氏いなかったの?」
「は?」
前々から聞いてみたかった。確かにサバサバした性格。友達として見られるタイプかもしれないけど顔は綺麗な俺の彼女。
「別に好きな奴いなかったし。何回か告られたことはあるけどタイプじゃないから断ったよ」
「へぇ……なおちゃんのタイプは俺だったんだ?」
「うるさい! 自惚れるな!!」
照れてる、照れてる。今日もかわいい俺の姫。
すっかり手の乾燥肌も完治して、俺の部屋で初めて料理を作ってくれているなお。
あみちゃん情報じゃかなり料理がうまいらしいし。ニコニコしながら待ってる俺。
「ツッチーはもてたでしょ? サッカー名門の応咲学園のサッカー部だったら、ブランド名みたいなもんだからね」
「あれ? 気になる?」
「全っ然っ! ミジンコのまつ毛ほども気にならない」
………………………。
「も……もう少し例え方あるだろぉ!! ミジンコって!!」
「ハイハイ。もうすぐできるから机の上片付けて」