サイコーに不機嫌なお姫様。
「じゃあね! 気を付けてねー」
夜10時。居酒屋で解散。
「ふー……最終のバスまでもう少し時間あるからツッチーのアパート戻る?」
「うん」
帰ったら覚悟しとけよ!?あの赤っ恥かかされた恨みをはらしてやる!!
「てかさー、私一度ツッチーの車に乗ったことあったよね?」
「へ?」
「あみ達の結婚式の二次会の帰り。かなり口説いてきて車で私んちまで送ってくれたじゃん!」
「ああ……あの車は兄貴の! 二次会の幹事だったから色々動かないといけなかったから借りたんだよ」
「ふーん」
夜道を早歩きしながら珍しく腕を組んでくるなお。
なおに告白した二次会。
大切な思い出。きちんと覚えてくれてるんだ……
「かわいいな」
「は? 酔ってんの?」
「お前に言われたくねーし!!」
なんかかわいいから今日は許してやろうかな?
やっぱりベタ惚れな俺。