王様&王子に買われました!?
× × ×
くぅ~くぅ~
実華が車の中で眠気に誘われ、ぐた~とするよう眠り始めた。
実華を見た透は一瞬、笑みを浮かべると実華を優しく・・・まるで壊れそうなガラスのコップを触れる位の優しさでなでる。
実華は安心したのか今よりも深い眠りについた。
透は実華のお父さんと交えた約束を守れるか・・・不安が胸を覆っていた。
だが、純粋に笑った顔をしている実華を見て安心したのか胸の不安はいつのまにかスッと消えこれからの生活への楽しみが芽生えだした。
ずっと、探していた少女。
自分を助けてくれた少女。
その子に会えただけで嬉しいが、一緒に住めるってことが嬉しくてたまらなかった。