王様&王子に買われました!?
「あの子と付き合ってるの?」






「あっ?」





俺は横の女・・・え~・・・名前なんだったけ・・・まぁ、横の女にそう言われ否定する。





本当は「そうだけど。」って言いたいが――自分でも言うのもおかしいが、俺モテてるし・・・ファンクラブもできるくらいだから、俺と付き合ったって言ったらファンが黙っちゃいないだろ。





俺は不特定多数のやつなんかにモテたくねぇんだよな、たった一人から心から好きになってもらえばそれで、満足だ―――。






満足というより、そうであってもらいたいんだ。






両思いなんて簡単じゃねぇし、実華・・・手ごわいし、押しても押しても「真琴君、真琴君!」だったけど・・・実は俺のことが好きだなんて。





あいつ冗談とかいうやつじゃねぇけど、言われたとき冗談かと流石に思った。




あぁ~、考えるだけにやける。




あいつお母さんのこと思い出して、隠すことなくなったしな。おまけに、俺の誕生日の手袋あんだり、ケーキを内緒で焼く練習してるけど・・・バレバレだし。




やっべ、可愛すぎるだろ。


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