王様&王子に買われました!?
俺が、罪悪感と嬉しさに溢れていたとき―――





×   ×   ×





「透・・・いちゃった。」





本当に好きだったのに・・・。





せこいことをしても私のものにしたかった・・・でも、どんなことをしても透は付き合ってる間笑顔も見せない・・・こっちをちゃんと見ることさえなかった。





私は、好きになってくれないことを最初から知ってた。





だって・・・、ずっと前から知ってたもん・・・あの子前じゃ笑顔でいることも、幸せそうな顔もずっと見てたもん・





私は、気分転換に外に出ることにした。




色あせた世界、好きな人がいなくなるだけでこんなにも見方が変わるなんて知らなかった。




こんなにも、暗く見えるなんて。
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