「おもちゃ」の恋

ある日の放課後、一人で



泣きながら帰っていたら





ユウコ!!待てよ!!





セイジが呼び止めた



久しぶりに顔を見たから



なんだか気まずい・・・





な、なに?
どうしたの?いきなり





あれから、俺考えたんだ
お前の辛い過去を聞いたときは
とてもじゃないけど
お前を支えてやれないと思った

でも、そんなお前は
誰にも話すことなく
精神的にボロボロに
なりながらも
ここまで頑張ってきた

こんな俺で良ければ
頼って欲しい
なにも出来ないかも
しれないけど・・・

ゆっくり、ゆっくりでいいから
その傷を一緒に治していかないか?





・・・夢を見てるのかと思った



こんな私を受け入れてくれるの?



私はあなたの重荷にならない??



ホント、セイジと出逢えて嬉しいよ



このとき、初めてキスをした



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