「おもちゃ」の恋

その日の夜、家に帰ったら



見たくない人の姿を見た



隣を見たら、知らない女性が・・・




おい、ユウコ
この人、今一緒に住んでる彼女
近いうちにこの人と結婚する




散々、私を「おもちゃ」にしてきた



あのお兄ちゃんが彼女を



連れて、家にきた・・・



正直、聞いてみたかった



こんな人のどこが良かったのかを・・・



話をしていたら、彼女のお腹の中に



すでに新しい命があると教えてくれた





お兄ちゃんが実家に帰って来たあの日以来



私を「おもちゃ」として遊ばなくなった



お兄ちゃん・・・



もう、私は解放されたのだと思うと



嬉しくて仕方なかった



今度こそ、私は笑って暮らしていける



セイジと幸せに過ごせるんだって・・・



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