私の旦那様は特殊捜査官
私の隣には、秀がいて、

その秀が両手一杯で、

私や結を包んでくれる・・・

大きな愛情に支えられて、

私と結は幸せな毎日を送っている。


…見ず知らずの博人にあげられる愛など、

一体どこにあると言うんだろう?


私の愛は、常に家族だけに注がれているのだから。


『僕の傍にいてください』


「…それは出来ない事です」


『そうしてくだされば、結ちゃんは貴女の傍に

ずっといるんですよ?』


「…結を人質にするなんて、

貴方は卑怯よ・・・

私の大事な結を、返して・・・」


『僕の条件をすべて、クリアしてくだされば、

無傷で、結ちゃんを琴美さんにお返しします』


…無傷?

…条件を呑まなければ、

結を傷つけるとでも言うの?
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