私の旦那様は特殊捜査官
「・・・じゃあ」

胸の奥に、小さな光が差し込んだ気がした。


「ああ、お前と秀は今もずっと、

夫婦のままだ」


父の言葉で、私は泣き出した。

父は私を安心させるように、

横に座りなおすと、私の背中を優しくさすってくれた。


「犯人と連絡が取れるんだな?」

「・・・うん」


「番号を教えてはくれないか?」

「教えた事がばれたら、結の命が」


私の言葉に、父の顔が険しくなる。


「結は元気なのか?」

「うん…犯人と、何でか仲良くやってる」

私の言葉に、父は険しい顔つきから、

少し笑みに代わっていた。


「…結らしいな」

「・・・そう、だね」

結は人懐っこくて、

誰からも好かれる性格だ。

その結と仲良くやってる犯人は、

一体どんな人なのか?
< 35 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop