私の旦那様は特殊捜査官
私は少し驚いた。

「なんで、急に?」

「表向きは、オレと琴美は離婚したことになってる。

だから、ここ以外で会う事は、

事件が解決するまで叶わないだろう。

だから、それはオレから琴美へプレゼントだ。

オレだと思って、肌身離さずつけていて」



「…うん、ありがとう」


「そろそろ仕事に戻るよ」


「・・・うん」

頭では分かってる。

でも体が勝手に、

行こうとする秀の服の裾をギュッと掴んでしまった。


それに気づいた秀は、

優しく微笑み、

もう一度、私を優しく抱きしめた。


「早く事件が解決することを祈ってろ。

必ず、早く終わらせるから」


「・・・うん」

…結、早く静かで穏やかだった

生活に戻ろうね。

心の中で、呟いていた。
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