私の旦那様は特殊捜査官
…ほとんど眠ることなく、

朝を迎えた。

今朝は朝からソワソワとしていた。

それを不思議に思った母が、

私に問いかける。

「朝から何をソワソワとしてるの?

少し落ち着きなさい・・・

貴女がそんな事でどうするの?

結の為に母親として、しっかりなさい」


母の言葉に頷いたものの、

そんなに落ち着いていられるわけがなかった。

…いつ、

博人から電話がかかってくるのか、

気が気じゃなかった。


・・・午前11時。

その電話はやってきた。

私は自分の部屋に駆け上がり、

その電話に出る。

「もしもし、どこに行けばいいんですか?」


『…そんなに急かさなくても、お教えしますよ』

そう言った博人はクスクスと笑っている。

…笑い事ではない。
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