私の旦那様は特殊捜査官
『結ちゃん元気そうでしょう?』


「・・・はい」


『約束の時間きっちり、噴水公園にいてくださいね?』


「…必ず」


『誰にも知られる事無く、

琴美さん一人で来てくださいね』


「・・・はい」


『必ずですよ?』

「約束は守りますから」


かなり念を押した博人は納得したのか、

電話を切った。


・・・

そして約束の時間30分前。

私は母に出かけてくると言って、家を出た。

…もちろん、買い物に行くと言って。


・・・ここからは、

私一人、犯人を説得できるか、

分からないけれど、

行くしかないと、足を進めた。
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