私の旦那様は特殊捜査官
…博人の家に行ったしまうと、

逃げ場が無くなる。

…どうにかそれを阻止できないだろうか?


「ママ、ママのハンバーグが食べたい」

急に結がそんな事を言い出した。

ちょっと驚いたが、それだ、と思った。


「結も、こう言ってますし、

お買い物でも行きませんか?

材料もないでしょうし」


内心はドキドキだった。

そんな事は出来ないと、

断られると思ったから。


…喫茶店の外に出ても、

博人の答えはなかなか出ない。

やっぱり、無理だろうか。


…そう思った瞬間だった。

四方から、色んな恰好をした男たちが、

私たちめがけて走ってきた。

私も、結も、そして博人も、

一瞬何が起きたのか、わからなかった。

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