私の旦那様は特殊捜査官
私の手から、結は離れ、

誰かが走り去った。

「結!」

私は結の名前を叫んでいた。

・・・が、

誰かが私の腕を掴んだ。

私は驚き必死に抵抗した。



「落ち着け、オレだ」

・・・そう言った声が、

混乱した私の頭を、

一気に冷静にさせていく。


…この声は、紛れもなく、

秀の声だった。


博人は、男二人に取り押さえられていたが、

…どこからそんな力が出るのか、

2人の男を、払いのけた。

そして次の瞬間には、

2人をカッターで、切り裂いた。

・・・一人は、腕を。


…もう一人は、お腹を。

倒れこんだ二人。

秀はそれでも、私を連れてそこを離れていく。
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