私の旦那様は特殊捜査官
「僕は琴美さんと結婚して、

琴美さんには、僕の可愛い子供を産んでもらって、

一緒にお出かけしたり、

旅行にも行きたいですね」



「・・・」


「琴美さんも、僕と同じ気持ちですよね?」

違う、そんな言葉が返ってこないと疑わない、

博人の瞳。

僕と同じ気持ちだと、思い込んでる瞳だった。



「…博人さん、そうなるといいですね」

・・・流石に、頷くことも、

同調することも、私にはできなかった。

そうなるといい、と、あくまでも、

そんな事を言ってごまかした。



「あ、ちょっと、待っててくださいね」

何かを思い出したように、

どこかに消えて行った博人。

私は深い溜息をつき俯いた。

・・・・秀にもらったネックレスが目に入った。

私は思わずそれを握りしめる。


秀の所に帰りたい。
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