【短】続☆ブサイク王子!?
『いきなり蹴る必要ないじゃん…』
流儀はヘロヘロと立ち上がる。
『煩い! 30分も遅刻する流儀が悪いんでしょ! さっ、行くわよ』
ガシッ
流儀に腕を掴まれる。
『茉里奈、好きだよ』
そして―…
優しく あたしの唇に流儀の唇を重ねる。
『んっ…』
『茉里奈、行こっ』
流儀のキスは…やっぱり甘くて、何でも許しちゃう…
『ほら! 茉里奈行くよ!』
流儀があたしの手を握る。
チラッと流儀の顔を見る。
光が当たってキラキラ輝く流儀は…
やはりブサイク
これだけは何にも変わらないわね…
絶対 本人には言えないんだけど…
『茉里奈、今日ドコ行く?』
『えっ…えっとね、遊園地に行きたいの!! あたしジェットコースターに乗りたい!』
『いいよっ』