好きだなんて言わなければよかった【完】



「…ま、」



「あ、オレ、部屋戻るわ、あとは、3人で楽しんでて」





私が声をかける前に、真生くんは、そう言うと、二階にある自室に行ってしまった。





「あら、真生くんどうしたのかしらね〜」



「ホントねー」




お母さんと美生さんが、そう話しているのを横目に私は、階段を上っていく真生くんの後ろ姿を目で追う。





…真生くん





なんだか、そんな真生くんの様子が気にかかった。




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