好きだなんて言わなければよかった【完】


はじめて、私に真生さんの話をしてくれた…あの日の紗綾と…。




だから、すぐに教室から連れ出しちゃったんだよね。




私は、そう心の中で呟くと、軽く肩をすくめた。




でも…まぁ、紗綾がちゃんと真生さんと向き合おうとしてるってことはわかったし…




つい、数日前までは、幼なじみに戻る…なんて、言ってた人とは、思えないくらい生き生きとしている紗綾を見ると、私も自然と嬉しくなった。




自分の気持ちを素直に受け止めるのって簡単なことじゃない。




ましてや、紗綾に至っては、1度こっぴどいフラれかたをしているのだ。




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