好きだなんて言わなければよかった【完】



「あぁ…ちょっと…ね」




なぜか、ばつが悪そうに口ごもる慎也さん。




そんな慎也さんに対して、




私が、不思議そうに首を傾げると、




「…うーん、なんか、真生が今日…大学休んでてさ…電話しても出ないから…ちょっと心配になって…あ、たぶん心配するようなことじゃないとは思うんだけどねー」




慎也さんは、早口でそう呟いた。




…真生くんが、大学を??




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