好きだなんて言わなければよかった【完】


それを聞いた瞬間、なんだか無性に嫌な予感がした。




真生くんに何かあったのかな…?




そう思うと、顔も自然と強ばってしまう。




すると、




「大丈夫。真生って勝手に大学休むことって多いんだよ?しかも、大抵は、寝坊したから行く気が失せたとかちょーくだらない理由でさ〜、全く、心配してるこっちの身にもなれって感じだよ」



肩をすくめて、そう言う慎也さんは、“ありえないよねー?”と、私に向かって言い放つ。




「あはは、そうなんですか?慎也さんって案外苦労してるんですね…なんか、逆ならありえそうだけど…」




「あ!紗綾ちゃんにもそういうこと言われた〜結構、真面目よ?オレは」





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