好きだなんて言わなければよかった【完】


あれ?真生くん…いないのかな?




そう思いながら、靴を脱いだ私は、おそるおそるリビングらしき部屋に足を踏み入れた。




その時、




「…っ、ん、真生…ちょっ……まっ…」



「…あんま声だすな」




「…っ、だっ、て…ん、」





そんな女の人の掠れた声が、リビングにつながるもう1つの部屋から聞こえてくる。





ドクン




サーッと血の気が引いていくのを感じた。




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