好きだなんて言わなければよかった【完】
「…うん、ありがとう」
私は、軽く笑みを浮かべて小夜子を見た。
「ほんとに、最近は、気温高すぎ!!こんなんじゃ、今年の夏は、のりきれないよね〜それに、梅雨入りしたら、湿気がすごいだろうなぁ」
そう言って、小夜子は、フーッとため息を溢す。
確かに、彼女の言う通りだ。
今は、6月上旬。
まだ、梅雨にも入っていないみたいで晴れの日が続いてはいるけど…
『今日は、7月中旬並みの気温になりそうです、きちんと水分補給をとり、熱中症対策をしてください』
朝の天気予報では、美人と有名なニュースキャスターのお姉さんがそう言っていたっけ…。