好きだなんて言わなければよかった【完】
紗綾ちゃんは、いかにも“女の子”って感じ。
安全な鳥籠の中ににいれば、誰かが何もしなくても守ってくれる。
慎也くんが紗綾ちゃんを庇ったみたいに…。
2人が部屋から出ていった後、真生の様子から、すぐに、紗綾ちゃんのことが好きなんだって…わかってしまった。
私と付き合ってた時だって見せたことがなかった真生の悲し気な表情に戸惑いを隠せなかった。
それと、同時に
私は、嫉妬していたんだ。
紗綾ちゃんに対して。