好きだなんて言わなければよかった【完】

*過去Ⅰ



――…



私(篠崎紗綾)が、3歳上の幼なじみ、




橘 真生(まお)のことを好きだって気づいたのは、たぶん小学校1年生。



その時、真生くんは4年生だった。





真生くんは、家がお向かいさんで、お母さん同士が仲がよかったためか、小さい頃からよく遊んでもらっていて…。





「紗綾(さあや)、ほら、学校行くぞ」




そう言って、小学校に上がったばかりの私にいつも、声をかけて、学校まで連れていってくれる真生くん。






そんな優しい真生くんが私は大好きだったんだ。




< 2 / 404 >

この作品をシェア

pagetop