好きだなんて言わなければよかった【完】
売り場に着くと、やはり日曜日だからか、長い列ができている。
はやく、しなきゃ。旭待たせちゃうな…。
そう考え、なるべく列が短い売り場に並ぶと、案外、はやく自分の番が回ってきた。
「いらっしゃいませ」
「えっとー、キャラメルとバターポップコーンのMサイズ1つずつと、Lサイズのコーラ、Mサイズのカルピスで」
「かしこまりました、1300円になります」
可愛らしく営業スマイルを浮かべたお姉さんに1500円を渡す。
「はい、1500円からですね、200円のお釣りでございます。商品は、隣でお受け取りください。ありがとうございましたー!」
もう一度、軽く笑みを浮かべたお姉さんは、すぐさま、次のお客さんから注文を受けていた。
私も隣の売り場でポップコーンや飲み物を受け取ると、
旭が待っているはずの場所に向かって足早にその場を後にする