好きだなんて言わなければよかった【完】
…あれ?旭どこ?
さっきの場所に戻ってきたはずなのになぜか、旭の姿が見えない。
不思議に思って、キョロキョロと、辺りを見回してみると、
「うわー、カッコいいね、1人〜??よかったら、一緒に遊びに行かない?」
「いや、オレ…」
「えー?いいじゃ〜ん、せっかく会えたんだしぃ?ね?」
困ったように苦笑いを浮かべる旭がギャル系の女の人二人組に捕まっている姿が目に入ってきた。
…うわ、逆ナンされてる!?
まさか、実の弟のそんな現場に遭遇するとは、思っていなかった私は、思わず目を見開く。
そして、
…へー、なかなかモテるんだ、旭って。