好きだなんて言わなければよかった【完】
*報告<旭side>
旭side
…ったく、姉ちゃんも罪な女…。
そんなことを思いながら、オレは、ゴロリと、自分のベッドに横になる。
2人と映画館で別れた後、すぐさま家に帰ったオレ。
せっかくの休み返上したわりには、あんまし…映画に集中できなかった。
だって…あの人、どう考えたって姉ちゃんに気があるのバレバレだし、
オレに対して嫉妬してるの丸わかりでちょっと居心地が悪かった。
まぁ、当の姉ちゃん本人は、気づいてなかったみたいだけど…?
そう考えると、我が姉ながら情けない。
オレは、軽くため息をこぼした。