好きだなんて言わなければよかった【完】
あの日、家に戻った私は、部屋に引きこもり一晩中泣き続けた。
「ねえちゃん?どうしたの、どっか痛いの?」
4年生になった旭が心配そうに声をかけてくれたが、それも無視。
というか、その時の私には、旭を気遣う余裕なんてなくて…
ただただ、辛くて…悲しくて、胸がギュッと締め付けられるように痛くてどうしようもなかったんだ。
「…っもう、嫌だ…真生くんに会いたくない」
嗚咽をあげながら、私はポツリとそう言葉を漏らす。
そして、私は決めたんだ。
もう、真生くんとかかわるのはよそう……って。
自分が傷つくだけだから。