好きだなんて言わなければよかった【完】
ケラケラと、楽しそうにクラスメートと会話する様子もいつも通り。
…私の気のせい…だったのかな
少し安心したけど、なんだか胸にモヤモヤした気持ちが残る。
「ちょっと、小夜子。あはは、何ここの訳日本語めちゃくちゃじゃん!とりあえず、単語つなげただけでしょ。」
「あは、やっぱバレた?」
「いや、バレるとかそんな問題じゃないって!」
「だって、英訳苦手だし。とりあえず、やったっていう過程が大事なの~!」
甲高い声で笑うクラスメートに、言い訳するように、小夜子は、言い放つと、
少し拗ねたように頬を膨らませた。