好きだなんて言わなければよかった【完】
にこりと、可愛らしい笑顔を浮かべる慎也さんに、
おもわず、顔が赤く染まる私。
な、なんでそんなセリフをサラリと言えるの…慎也さん…
恥ずかしさから私はとっさに、顔を伏せながら、心の中でそう呟いた。
そんな私にお構いなしで、
「…紗綾ちゃん。ワンピース可愛い。すごく似合ってる」
…!!
次々と、爆弾を投下してくるものだから、
「あ、ありがとうございます…」
私は、それだけ言うのが精一杯だった。