好きだなんて言わなければよかった【完】
なんか、今日の慎也さんいつにもまして積極的だし…。
このままじゃ、私がもたない…いろいろな意味で…。
そう考えた私は、とっさに、
「あ、あの!!えっと…アイス…とか食べません…?」
そんな提案を持ちかける。
あまりにも、唐突な私の申し出に一瞬、キョトンとした表情を浮かべた慎也さんだったが、すぐに、
「アイス?いいね、オレ、甘いの好きなんだ」
嬉しそうに目を細めて笑いかけてくれた。
「…そ、そうなんですか?」
「うん!特にチョコレートとか、大好き。よくクレープとかも食べるし」
「へぇ…私も小夜子とよく学校帰りにクレープ食べますよ。私的には、特に苺のがオススメです」