好きだなんて言わなければよかった【完】
*電話<小夜子side>
小夜子side
あー…緊張する…
私は、ドキドキと鼓動する自分の胸に手を当て、フーッと1つ息を吐いた。
そして、そのまま自分の部屋のベッドに横になる。
今日は、紗綾と慎也さんのデートの日。
…そう、デートしてるのは紗綾と慎也さん…の、はずなのに、
なんで、私がこんなに緊張してるんだろ…
時刻は、もうすぐ、12時。
せっかくの休日にもかかわらず、朝、起きてからずっとこの調子の私は、未だにジャージ姿のまま。
部屋から一歩も出ていない。
…ハァ、なんか朝ご飯食べてないからお腹すいてきたかも
グーッと悲鳴を上げる自分のお腹の音を聞いて、私は軽くため息をこぼす。
…とりあえず…なんか、食べようかな?
そう思って、ベッドから起き上がった時だった
~♪
!!
私のスマホに、lineからメッセージを告げる通知が届いたのは。