好きだなんて言わなければよかった【完】
私は、旭くんの話に納得したような声をあげつつも、内心では、
さっき、私にlineしたんだから、紗綾も旭くんのメッセージ見てるはずだよね。
紗綾が旭くんのline無視するわけないだろうし…
そんなことを考えていた。
「…そうなんすよ。姉ちゃんもlineくらい確認してほしいです」
「あは、紗綾ってあんまし、line確認しないからねー」
とりあえず、話を合わせて私は呆れたようにため息をつく。
…さて、どう答えたほうがいいか…
旭くんの話が全て本当だとして、紗綾が旭くんに行き先を教えていないってことは知られたくないからだろうし…。
それに、なんか旭くんの態度が変な気がする。